滋養強壮の食材で名が上がる高麗人参。
体質改善や健康にいいからと、高麗人参が入った料理を外食で口にしようとしていたら、ちょっと待ってください。
キクの花粉症の人は高麗人参を口にするのはやめてください。
高麗人参はキク科の植物です。
キクの花粉症の人がキク科の食材を食べてしまうと、口腔アレルギーが起こる可能性があるからです。
ですが、花粉症の発症する種類の違いによっては、高麗人参は大丈夫なんです。
例えば、一般的には食べて大丈夫でも、「そばアレルギー」の人はそば絶対禁止という風にです。
口腔アレルギーは、くちびる、口の中、舌や喉にイガイガとしたかゆみや、しびれなどの異変が生じます。
ひどい場合は意識障害というアナフィラキシーショックを引き起こすこともあるんです。
花粉症の症状別に、食べてはいけないNG食材を解説します。
花粉症の症状別、花粉症の人が食べてはいけないNGな食材とは
花粉症の症状のある人は、果物アレルギーの人も多い傾向に・・・
果物アレルギーは口腔アレルギー症状を引き起こします。
食品アレルギーのなかで、果物アレルギーの発症率は6%とかなり低いです。
ですが、花粉症の患者数が増加する傾向なので、いまよりも増えると予想されています。
果物アレルギーの代表として、キウイ、苺、梨、りんご、桃、さくらんぼ、バナナ、オレンジ、レモン、メロン、西瓜、パイナップルを挙げます。
基本、生で口にしないでください。
シラカンバ花粉症やハンノキ花粉症はりんごNG
「えっ、リンゴ!?」と思うでしょう。
イギリスもしくはドイツのことわざで、「一日一個の林檎は医者知らず」とある通り、毎日食べるとお医者さんに関わることなく、健康に過ごせるという意味です。
「リンゴポリフェノール」「ペクチン」といった、体にいい栄養素がある果物です。
ですが、シラカンバ花粉やハンノキ花粉で花粉症の症状がある人は、7割ほどが口腔アレルギー症候群でもあるのです。
これらの花粉症の症状のある人は、健康のためにリンゴを食べるのは避けましょう。
シラカンバの花粉症の人は他にも、キウイ、梨、桃、すもも、あんず、苺、ライチ、さくらんぼ、アーモンド、胡桃が食品アレルギーを引き起こします。。
カモガヤの花粉症の人は、オレンジ、レモン、ジャガイモ、玉ねぎ、米、小麦。
ヨモギの花粉症の人は、キウイ、人参、セロリ、りんご、トマト、ヨモギ、栗、ピーナッツ、ヒマワリの種、ヘーゼルナッツ。
キクの花粉症の人は、ほぼヨモギと一緒で、+バナナ、西瓜、紅花油、サフラワー油、カモミール茶です。
ハンノキ花粉症の人は、NGな食材が多いです。
キウイ、りんご、桃、苺、バナナ、西瓜、メロン、オレンジ、レモン、マンゴー、大豆(豆乳も含む)、アボカド、人参、トマト、セロリ、ごぼう、ジャガイモ、ヘーゼルナッツが口にしないほうがいい食材です。
ブタクサの花粉症の人は、バナナ、西瓜、メロン、きゅうり、ズッキーニ、南瓜がNGな食材となります。
ウリ科の食材でアレルギー反応が出るので、トウガンやゴーヤも避けるべきでしょう。
スギの花粉症とハンノキ花粉症は生のトマトNG
これも意外でしょうが、スギの花粉症とハンノキ花粉症は生のトマトはいけません。
口腔アレルギー症を発症させてしまいます。
とはいえ、先ほどのリンゴの口腔アレルギー症候群と比べて、スギの花粉症の生のトマト口腔アレルギー症候群発症は10人に1人程度です。
病気や老化予防にいいとされるリコピンのような、健康にいい成分を含むトマトを味わえないのかというと、食べられる方法があります。
食べられる方法は、「加熱」です。生トマトでなければ大丈夫です。
加熱したトマトでは案外平気で食べられる人もいたりするんです。
個人差はあるにせよ、加工すれば食品アレルギーは大丈夫とは、不思議ですね。
ちなみにリコピンは、加熱すると体内の吸収は増えるんですよ。
もし口にしたいのなら、サプリメントのような成分抽出や、加熱といった加工処理をしたものにしてください。
生の状態よりも、食べた際の副作用が出にくいですから。
食物アレルギー症候群の要注意点
食物アレルギー症候群の要注意点は、
「食物アレルギーと判明した食べ物は食べない」
に尽きます。
現在まで、食物アレルギーの有効策が打てていない状態です。
とにかく「口にしない」ことが、現状での良策といえます。
他の栄養ある、おいしい食材はありますので、現状は違う食べ物の摂取で体調管理をしてください。
食事の時間帯でアレルギーがひどくなる
アレルギー症状のある人は、食事の時間帯も注意が必要です。
夜遅くの食事や、不規則な時間での食事でも、アレルギー反応がひどくなる場合があります。
規則正しい食事の時間が推奨されますが、あえて少し時間を変えた時間帯で食事をとるようにすると、アレルギー反応が緩やかになったりもします。こればかりは試さないとわかりません。
花粉症の薬のような副作用とは無縁の、害のなさを主張しているサプリメントがあります。花粉症の体質改善に役立ててください。▼参考文献:アレルギーの臨床Vol.38No.511:同書籍Vol.38No.521より、食事の時間がアレルギー症状に強く影響 食べる時間を変えると症状が改善するかもよりhttps://sndj-web.jp/news/000452.php